『彼らは世界にはなればなれに立っている』

2020年10月30日発売(KADOKAWA)

「この町はとっくにひっくり返っている。みんなが気づいていないだけでな」

〈はじまりの町〉の初等科に通う少年・トゥーレ。ドレスの仕立てを仕事にする母は、「羽虫」と呼ばれる存在だ。誇り高い町の住人たちは、他所から来た人々を羽虫と蔑み、公然と差別している。町に20年ぶりに客船がやってきた日、歓迎の祭りに浮き立つ夜にそれは起こった。トゥーレ一家に向けて浴びせられた悪意。その代償のように引き起こされた「奇跡」。やがてトゥーレの母は誰にも告げずに姿を消した。
消えた母親の謎、町を蝕む悪意の連鎖、そして、迫りくる戦争の足音。

 

四人の人物が語る四つの事件の向こうに、やがて〈町の物語〉が見えてくる。私たちの「現在」につながる痛みと希望の物語になればと思っています。”(連載開始時の著者コメントより)



New!  新しい小説『彼らは世界にはなればなれに立っている』が10月30日に上梓されます。

KADOKAWAの新刊紹介サイトは→こちらです。

 

これまで書いてきた鑓水たちのクライム・サスペンスシリーズとも、短編『サイレン』とも趣の異なる小説ですが、「今、これを書かなければ」という思いで書き上げた一冊です。執筆の動機については、昨年12月、連載前の朝日新聞デジタルのインタビューでお話しましたので、よろしければご覧になってみてください。→こちらです。

 

また、昨年の連載開始にあたって、文芸ジャーナリストの佐久間文子さんが、これまでの3作の書評を中心に、新作についてもふれた文章を寄せてくださいました。よろしければ、こちらもご一読ください。→こちらです。

 


9月18日発売の「小説TRIPPER(トリッパー)」2020秋号(朝日新聞出版)に、『一九六八年四月六日』という短いエッセイが掲載されました。″忘れられない人物”というテーマをいただいて書いたものです。機会がありましたら、ぜひご一読を。 


■朝日新聞朝刊〈耕論〉に掲載された司法取引についてのインタビューは、デジタル版でアーカイブがご覧になれます。→こちらです。

■TBSラジオ『久米宏 ラジオなんですけど』出演時のアーカイブは、TBSラジオのサイトで聴くことができます。『天上の葦』に関連してお話をしました。→こちらです。